秋に注意すべきは”乾燥”です!

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今年の夏は、長雨続きで日照不足気味でしたが、暑い日も多く、寒暖の差が激しい季節だったように思えます。

しかし、9 月に入ると、急に秋めいてきたのに、夏の疲れがどっと出たりすることもあります。

秋は、夏の高湿度の状態から気温の低下とともに、湿度が急激に下がり、喉の渇きや、空咳、喀痰(かくたん、痰が切れにくい)などの症状が出やすくなりますが、これは肺が弱くなってしまうことが原因かもしれません。

このような症状が出たら、おすすめな食材は、

長いも、自然薯、大和芋などの芋類
蓮根、キュウリ、大根などの根野菜類
しめじ、エリンギ、舞茸などのきのこ類
梨、みかん、びわなどの果物類
サンマ、イワシ、エビなどの魚介類
ゆり根、銀杏、くるみ

また使われる生薬としては、麦門冬(ばくもんとう)、貝母(ばいも)、沙参(しゃじん)などがあります。

乾燥と言えば、女性の方は特に、乾燥肌が要注意です。

乾燥肌になりがちな方のおすすめ食材としては、

トマト、ニンジン、かぼちゃ、ピーマンなどの緑黄色野菜
桃、ぶどう、キウイ、メロンなどの果物類
サンマ、太刀魚、イシモチなどの魚介類
・牛乳、豆乳、白きくらげ、ゆり根、胡麻、サージなど

生薬では、当帰(とうき)、阿膠(あきょう)、地黄(じおう)が使われます。

乾燥は、血の不足(血虚、けっきょ)が重なると、髪の毛のトラブルを引き起こすこともあります。

抜け毛などの髪のトラブルを防ぐ食材としては、

・黒豆、ほうれん草、黒米、長いも、トマト、わかめ、牡蠣、ヒジキ、海藻、サバ、サンマ、キウイ、サージなど

また生薬では、女貞子(じょていし)、旱蓮草(かんれんそう)、地黄(じおう)が使われます。

このような秋の季節の「乾燥」から来る症状には、今の内から十分に気を付けましょう。

乾燥に対抗するために、酸味と甘味をあわせて摂れば、陰が増えるという意味の「酸甘化陰(さんかんかいん)」という言葉が中医学にあります。

粘膜や皮膚に水分、潤いを与えるためにも、季節の旬の甘酸っぱい果物を積極的に摂って頂くことをおすすめします!

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