体質タイプによる症状と舌診

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段々と秋めいてきましたが、季節の変わり目の環境変化で体調を崩されたり、風邪をひいたりしていませんか?

さて漢方/中医学では、一般に、弁証論治という、ひとりひとりの全身の状態についての情報を総合的に収集、統合、分析して、個々の「証」を診断して、お薬を処方するというスタイルを取ります。

つまりオーダーメイドの医療スタイルです。

体質のタイプには、概ね下記のような種類があり、それぞれ症状が違ってきます。

1. 元気不足タイプ(気虚、ききょ):元気がなく、疲れやすい
2. いらいらタイプ(気滞、きたい):いらいら、怒りっぽい
3. 貧血タイプ(血虚、けっきょ):血が不足して顔色が悪い
4. 血の滞りタイプ(瘀血、おけつ):血液ドロドロで高血圧、痛み
5. 体液不足タイプ(陰虚、いんきょ):からだが熱っぽく、皮膚カサカサ
6. 冷えタイプ(陽虚、ようきょ):冷え性で、頻尿、むくみ
7. 水分過剰タイプ(痰湿、たんしつ):頭、体が重だるい
8. 熱過剰タイプ(実熱、じつねつ);体が熱い、興奮しやすい

このような体質タイプを判別するために、薬局では、薬剤師が、ヒアリングによって、ご相談される方の体質を知った上で治療法を選択します。

実は、このヒアリングでは、問診によるものの他、を診させて頂くことがあります。

正常の舌は、全体的に淡紅色で、薄く白っぽい感じがするものですが、白い色が強いと「陽虚」の状態であったり、紫色が強くなると「瘀血」の状態であることが疑われます。

実は、舌の状態は、その時の体の状態を最もよく表すインジケーターとして、問診よりも正確だと言われています。舌は、健康のバロメータ、つまりベロメータなんですね。

このようなタイプを舌の状態や症状などで把握することは、不調時に、どのような食養生をすればよいか、生活習慣の改善をすればよいか、またお薬の効果を見ることも出来るかもしれません。

不調な状態、未病の状態ばかりでなく、正常な状態のときにも、是非ご来店頂いて、季節ごとや不定期に訪れる不調のお話などをお聞かせ下さい。

複数回ご来店頂くことで、お客さまの症状や状態に合わせた正確なご提案を行うことも可能です。

是非ご来店の上、ご相談下さい。

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