寒い日と温かい日の変化が激しい季節です。この季節は、特に女性にとって肝(かん)の機能低下と自律神経のバランスを乱しやすいのでご注意下さいね。
さて今日のテーマは、「妊娠力のアップ」です。
昨今、高齢出産の増加に伴い、不妊に悩まれる方が増えています。ご夫婦の十組に一組は不妊症で悩まれていると言われています。
その主な原因の多くは、生活習慣やストレスに基づくホルモンバランスの乱れと言われています。
妊娠力とは、からだのバランスを保ち、赤ちゃんを迎えやすい準備をすることですが、漢方/中医学では、先ず、「腎」、「気」、「血」の三つを元気にすることに焦点を当てています。
「腎」「気」「血」を元気にするためには、先ずそれぞれの働きを低下させる要因を知り、それらを排除することを考えます。
「腎」の働きを低下させているのは、冷え、睡眠不足、飲酒、偏食、運動不足、加齢です。
「気」の働きを低下させているのは、ストレス、不安・心配事です。
「血」の働きを低下させているのは、偏食、ダイエット、単調な食生活、冷えが挙げられます。
もちろん、妊娠力をアップさせるために、これらの要因を改善しつつ、ご夫婦それぞれの「体質」を知ることも重要です。
上記の三つの「腎」「気」「血」のどれが欠けてもバランス良い状態とは言えません。ご自分達の体質を知ることで、どの部分が欠けやすいのかが分かります。
漢方/中医学のお薬での対応は、ご夫婦お二人の体質を見き分けた上で、適切な処方を致します。特に女性のための生薬「当帰(とうき)」を多く含む婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は、不妊症の女性に欠かせないお薬で、「血」の働きを高めてくれます。
さらに漢方/中医学の考え方で、お薦めしたい不妊症への対処において、それぞれの妊娠力を知る手立てと、妊娠力アップの方法として、「周期調整法」という考え方があります。
基礎体温をグラフ化して頂くことで、低温期が長いタイプや高温期への移行時間が長いタイプなど、女性によって、そのタイプは異なり、このタイプを見ることで、不妊の原因も特定され、さらに適切な漢方処方によって妊娠力を上げることが可能です。
例えば、低温期が長い人は、卵胞の発育が遅く、冷えタイプに多く、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)であることもあります。
また高温期の移行に時間が掛かる人は、排卵がスムーズに行われなていなかったり、卵胞発育不全の可能性もあります。
その他、波動が激しいタイプ、全体的に体温が高いタイプなど、それぞれに適した処方があります。
・月経期:気血の巡りを良くするもの、
・卵胞期から排卵期:血を養い、腎を補うもの、また血の巡りを良くするもの
・黄体期:血を養い、腎の陽気を補うもの
月経の周期に合わせて漢方でからだのバランスを整え、妊娠力をアップさせることが出来るということですね。
その他、不妊にお悩みの方は、ご自身の持病や体質によって、いくつもの不安を抱えておられることもあります。
私たち中田全快薬局では、ご夫婦の妊娠力をアップさせるための生活習慣の改善や体質改善をご提案するとともに、西洋医学と漢方の考え方を上手くコラボさせて不妊治療に貢献したいと考えています。
是非、妊娠力アップに思いを寄せている方は、中田全快薬局までご相談下さい。