「そう言えば、春になると、いつも体調が悪くなるわ…」という女性の方、実は、あなただけの話ではないんです!
特に女性は、春になると自律神経系のトラブルにより、精神面への悪影響と体の不調が現れやすいと言われています。
春先の一日の気温変化の激しさで、漢方的には、疏泄(そせつ)機能(肝の生理機能)が妨げられれ、自律神経のバランスが乱れるとされています。
ゆううつ、ノイローゼ、イライラなどの精神面のトラブルと、さらに下痢、胃腸痛、不眠などを引き起こすことがあります。
疏泄機能を改善するためには、新陳代謝を促すことが重要です。
冬の間に溜まった古いものを体から排泄させ、体内の気・血・水の巡りをよくするために、肝のケアと、肝の機能を元気にするための食養生をお薦めします。
春の養生ポイントは、
① 早起きして、散歩したり体操をして、体を動かします。
② 気血を補い、免疫力をアップさせ、肝を健やかに保ち自律神経のバランスを取るための食材を積極的に摂ります。
不調のパターン別には、
【寝つきが悪い、夢をよく見る、目が覚めやすいタイプ】
- ゆり根、カモミール、なつめなど
【めまい、血圧不安定、高血圧気味なタイプ】
- セロリ、牡蠣、クチナシなど
広くお薦めしたい食材では、
- 春菊、三つ葉、せりなどの香りのあるもの
- しょうが、ねぎ、玉ねぎ、にんにくなどの辛味野菜
- ほうれん草、菜の花、にんじん、えのき、しいたけ
- ハマグリ、ホタテ、牡蠣、シジミ
- タラの芽、ふきのとう、うど、ぜんまいなどの山菜
- いちご、オレンジ、クコの実など
また朝食を抜いたり、冷たいものは、なるべく避けましょう。体内の陽気の上昇が妨げられ、めまい、だるさ、低体温を招きます。
朝は、温かいもの、消化しやすいものを取り、元気に一日のスタートを切りましょう!