熱中症を克服するために

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今年の日本は、梅雨が長く、ここ岩手県でも 8 月に入ってからの梅雨明けとなり、既に 30 度を超える気温で熱中症が心配されます。

外気の暑さばかりではなく、高齢者のご家庭などでは、室内の気温が高くなって、気が付かないうちに熱中症で緊急搬送されるケースもあり、注意が必要です。

熱中症になってしまった人には、体のリンパ節を冷やすことを考えましょう。リンパ節とは、首回りから鎖骨にかけての部分脇の下足の付け根膝の裏側の四か所です。

また漢方、中医学では、熱中症を、熱による急激な体温上昇による「暑熱証」と、大量の汗で水分とエネルギーが消耗される「気陰両虚証」とみます。

暑熱証では、急激な体温上昇により、時に意識障害なども起こります。

このような場合には、熱を冷ますことが重要で、先のリンパ節を冷やすこと以外に、熱冷ましの効果がある食材、例えば、トマト、なす、きゅうり、冬瓜、ゴーヤ、スイカ、緑茶を摂ることがおすすめです。

また漢方のハーブティで、五涼華(ごりょうか)もおすすめです。

体の熱を冷まし、清熱解毒に効果があるもので、予防として、外出する前と帰宅した後に飲んでください。

もう一方の気陰両虚証では、エネルギーが不足した状態なので、気を補う食材、例えば、そら豆、うなぎ、鶏肉、高麗人参、山芋などを摂りましょう。

漢方薬では、益気養陰に効く麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)がおすすめです。

水分ばかりでなく、気(エネルギー)も奪われてしまうため、疲労倦怠感、息切れ、口渇、めまいの症状が出たら、是非ご利用ください。

ご高齢のご家族がいらっしゃる方やご心配されている方に、熱中症への対処アドバイスを致します。是非ご相談ください。

 

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