長いゴールデンウィークも終わり、春から夏に向けて紫外線がきつくなったり、気温も一気に上昇する季節です。
当然ながら、女性のお肌トラブルが出易くなるのも、この季節。
今までは大丈夫だった発疹やジュクジュク症状が出て来る人もちらほら見受けられます。
季節の変わり目は、いつも女性のお肌トラブルが出易くなりますが、多くが気候や環境の変化(外因:がいいん)や、アレルギー症状が原因の体調不良(内因:ないいん)から来ると言われています。
これらのトラブルを避けるためには、中医学/漢方では、消化器系の機能を高めることとされていて、さらに皮膚に停滞する毒素を解毒するために、腎の働きも高めておく必要があります。
ただしその出てくる症状は、人それぞれ異なります。下記のタイプのどれかに近いと感じられたら、それぞれ異なる対処のアドバイスを実践してみてください。
1. からだのあちこちに痒みが出るタイプ
特徴:からだのあちこちが痒くなり、特に上半身に症状が出易く、症状の変化も早い。
対処:香の良いもの、辛味のあるものがおすすめです。例えば、スイカズラの花(金銀花)茶、はっか、菊花、しそ、三つ葉、シャンツァイ(香菜)など
2. ジュクジュクした症状のタイプ
特徴:ジュクジュクした症状が、下半身に出易く、慢性化し易い。食欲も不振気味で、口の中がねばねばする。軟便タイプ。
対処:からだにたまった余分な水分を出すため、味の薄いもの、利水作用(体の中から余分な水分を排泄)のあるものを中心に、甘いものは避けてください。例えば、ハト麦、ドクダミ、オオバコ、冬瓜、小豆、もやし、緑豆、春雨など
3. 赤みや熱感のあるタイプ
特徴:皮膚の熱感、赤み、痛み、炎症、ニキビなど化膿しやすく、口が渇き、尿が黄色く、便秘気味。
対処:からだから余分な熱を取り除くため、苦味のあるもの、体の熱を冷ます働きのある涼性のもの、体の中から余分な水分を排泄する利水作用のあるもので、体の熱を取り除きます。例えば、ごぼう、苦瓜(ゴーヤ)、レタス、すいか、豆腐、緑茶、たんぽぽ茶など
4. 乾燥肌タイプ
特徴:皮膚の乾燥とかゆみ、口や鼻の乾燥、から咳、便秘気味
対処:潤いを与える食材、コラーゲンを豊富に含むものをしっかり食べて栄養を摂ります。例えば、ほうれん草、りんご、白きくらげ、なつめ、はちみつ、豚の皮、大根など
このように人それぞれ症状が異なりますが、基本は、外からのトラブル要因を取り除くことです。
皮膚を清潔に保ったり、家の中もホコリが溜まらないよう、こまめに換気や掃除をしましょう。
肌を潤す生薬には、当帰(とうき)や高麗人参、紫根(しこん)などの植物エキスやビタミンE、ヒアルロン酸が配合された化粧水やクリームを使って丁寧なスキンケアを心がけてください。
その他、甘いもの、脂っこいもの、コーヒー、アルコール、たばこは控えめに。睡眠を充分に取り、ストレスをためないことも重要です。
具体的な症状でお悩みの場合には、是非中田全快薬局までご相談ください。季節の変化によるお肌トラブルを毎年経験されている方、心配な方に、適切なアドバイスと、必要に応じて、おくすりもご提案致します。