みなさん、ジョギングやランニングをしている人、最近特に多く見かけるようになりましたね。運動で、健康に気を使っておられる方が増えて喜ばしいです。
ただ少し気をつけて頂きたいこともあります…
それは「活性酸素(かっせいさんそ)」のこと。
活性酸素は、いわゆる「酸素」が過剰になり、酸素毒と呼ばれるものになって、体の細胞を傷つけて障害や病気を招いてしまうことがあります。
実際には、白血球が活性酸素を出して、体内に侵入した病原菌を撃退するという善玉効果もありますが、ここの発生メカニズムに異変が起こると過剰に作られて体を傷つけるということになるわけです。
活性酸素が発生し易いのは、
1. スポーツなどで大量の酸素を消費
2. 放射線や紫外線を浴びた
3. 自動車の排ガスや工場の排煙を吸った
4. タバコやアルコールを摂取した
5. 体内に病原菌が侵入し、過度の炎症を起こした
6. 血液の流れが滞ったり(瘀血、おけつ)、一時的に血虚(けっきょ)の状態になった
7. 抗がん剤を服用投与された
特に、マラソンでは、肝臓や腎臓の血流量が少なくなり、血が足りない状態になることもあります。
活性酸素は、下記の病気や不調の原因とも言われています。
老化、発がん、放射線障害、ストレス性胃潰瘍、十二指腸潰瘍、認知症、糖尿病、動脈硬化、リウマチ、白内障、アトピー性皮膚炎、てんかん、脳卒中、心筋梗塞、農薬中毒など
ただスポーツ(運動)⇒ 活性酸素 ⇒ 病気、というのは、安易な発想です。適度な運動は、運動しない人よりもはるかに老化防止や健康に寄与します。
問題は、多く発生した(かもしれない)活性酸素を早く除去することです。
例えば抗酸化作用の強い食べ物を食べるという方法があります。
抗酸化作用が大きい食品は、
・レモンなどの柑橘類
・納豆やみそなどの大豆発酵食品
・今流行りのモリンガ
がありますが、一般に酸っぱいものやカテキンの入った渋いもの(緑茶など)も効果があります。
マラソン後に緑茶を頂くことで疲れが取れるという人も少なくありません。
サプリメントにも、ポリフェノールを含む抗酸化作用のあるものも販売されていますが、一部の生薬(漢方)にも、その効果を与えるものがあります。
例えば、冠元顆粒(かんげんかりゅう)や婦宝当帰膠(ふほうとうきこ)、加味逍遙散エキス顆粒、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)などがお勧めです。
上手く、活性酸素を制御しながら、無理のない範囲で運動、スポーツをすることが大事です。
スポーツをしている方、スポーツの疲れが取れにくいと感じらえている方、是非中田全快薬局にご相談ください。あなたの年齢や性別、体調に応じて、食養生や漢方をご提案します。