ようやく夏の暑さが遠のき、過ごしやすい秋を迎えていますが、みなさまの体調は如何でしょうか。
実際、今年の夏は、全国的に異常に暑い日が多く、高齢者を中心に熱中症に罹る人も多くなっていました。
この異常に暑いという状況は、体を冷やしたいという行動によって、ついつい冷たいものを摂りすぎる傾向に繋がります。
すると、お腹を壊して、体調を崩し、だるさや食欲不振、ひいては、免疫力が低下して、風邪を引きやすくなるなどの悪循環に陥ることもしばしば経験されているのではないでしょうか。
涼しくなった季節の変わり目の今、今度は、気候から来るからだの冷えが問題です。
実は、最近の医学の世界では、特に腸内細菌の話題が多く、今まで分かっていなかったことが分かってきて、健康に与える重要さが特に注目されています。
漢方の世界では、冷えは健康の大敵の一つで、冷邪といって、特に気をつけるべきものとされています。このような気候から来る冷えや冷たいものを摂りすぎたりすることで、胃腸に悪い影響を与えたり、免疫力を下げることが、腸内細菌の活動の状況につながっているという仕組みも分かってきています。
例えば、基本的に
ヒトは、食べ物の消化という点において、ヒトそのものからの分泌液や酵素ではなく、腸内細菌がもたらすに酵素に依存している、つまりヒトの消化は、腸内細菌がいないと成立しません。
腸内細菌は、今まで数十種類程度だと考えてられていましたが、実は、数百種類で、数は60兆個もあることが分かってきました。
もしみなさんの中で、どうも年中胃腸の調子が悪い、体調が優れない、薬が効かない、などの症状をお持ちの方は、先ず胃腸の、特に腸内細菌のことを考えてみるべきです。
冷たいものの摂りすぎばかりでなく、噛まない、遅い夕食、旬のものを摂らない、野菜不足、苦いものや酸味を避けるなどの食生活になっていませんか?
特に若い人には、この傾向が強く、腸内環境の悪さが、彼らの体調不良、ひいては、うつ病にもつながるメンタルにも影響していることが指摘されています。
一方、漢方の世界でも、胃腸は特に重要視されていますが、実は腸内環境の悪い人には、漢方でさえ、効かないことがあるのです。漢方を飲みたいけど、少量でも直ぐにお腹を下したり、便秘になったりするので、漢方を躊躇する方もいらっしゃいます。
ところが、先ずこの胃腸を整えるための漢方、食養生、適度な運動の三点セットで、体質改善を行い、本来の胃腸以外の不調に対する漢方薬が効き始めたという方が少なくありません。
通常の体温が低体温の方(35度程度以下)や、漢方薬を飲むと、おなかの調子を悪くする方、慢性的にお腹の調子が悪い方、病気の薬として抗生物質を与えられた経験がある方、風邪を引きやすい方は、是非中田全快薬局までご相談下さい。
お悩みの症状を伺って、もし胃腸、特に腸内環境に問題がありそうであれば、そこから改善の提案を行います。