認知症と漢方

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高齢者の方には辛い寒い冬。暖かいお家の中に居続けたいのは、老若男女共通ですが、特に高齢者には、運動不足や高血圧などにつながって生活習慣病の症状、つまり血液や血管に良くない影響(脳梗塞や心筋梗塞など)を与えることが心配されます。

実は、こういった血管系のトラブルは、認知症へとつながっています。

厚生労働省によると、日本の認知症患者数は、2012 年時点で約 462 万人、65 歳以上の高齢者の約 7 人に 1 人と推計されています。さらに団塊の世代が 75 歳以上になる 2025 年には、高齢者の 4 人に 1 人が認知症あるいはその予備軍と想定されています。

一般に認知症とは、アルツハイマー病と脳血管障害による認知症がほとんどですが、近年アルツハイマー病の比率が高まっているようです。

脳血管障害の認知症では、脳の血管が詰まったり破れたりするものがほとんどですがアルツハイマー病は、遺伝因子と加齢、生活習慣が複合的に原因となっているようです。

このような認知症への治療において、最近の研究では、漢方の効果が期待できるものがいくつも報告されていて、特に脳の血流に良い効果を与えることが認知症の改善にも役立つというものが多いようです。

その一つは、「釣藤散(ちょうとうさん)」。このお薬は、脳の血流が悪くなったことで起こる「幻覚、妄想、睡眠障害など」を改善できるとされていますし、大きな地震の後に揺れていないのに揺れたように感じる、めまいやふらつきといった地震酔いにも効果があります。

もう一つの認知症への改善を期待できるものが「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」です。

冠元顆粒の主成分である「丹参(たんじん)」には、血管力を増す、つまり血流を改善したり瘀血(おけつ:血液がどろどろの状態)を改善することで、脳の細胞死が抑えられたり、記憶障害を軽減させる効果が認められ、脳血管障害となる脳虚血に対して効果が認められる研究結果(福岡大藤原教授、富山大横澤博士)があります。

お客様の中にも、当初、血圧高めの高齢者の肩こりや腰痛改善にと息子さんの薦めで飲み始めた冠元顆粒によって、認知症の初期症状と思われる、会話の噛み合わない状態から、三か月ほど経過した後、まともに会話ができるようになったと喜んでおられる方もいらっしゃいます。

最近ではストレスなど生活習慣の影響もあってか、若年性アルツハイマー病の方も多くなっているそうです。

認知症の予防は、周りの家族の方も巻き込む高齢者の寝たきり予防にもつながり、これからの日本の医療にとっても重要なテーマのひとつです。

高齢者の家族の方々から、冠元顆粒をおすすめ頂くのも良いかもしれません。認知症をご心配をされている高齢者の方や、そのご家族のみなさま、是非中田全快薬局までご相談下さい。

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