妊活をはじめましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前回のブログでは、春が近づくと、いろいろな病気や症状によって、特に女性の方々にはトラブルが発生することが少なくないというお話しをしました。

例えば、花粉症に伴う鼻炎や結膜炎、自律神経のトラブルによるイライラや下痢、胃痛、不眠などの症状がこれにあたります。

一方、妊活をはじめようとする方々の中で、生活習慣の乱れや食生活、運動不足などで、春のトラブルに似た不調な状態が原因で妊娠に至らず、過去不妊治療も経験されて上手く行かなかった方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

春は、ある意味、不調(未病状態)を改善するタイミングとして、妊活を始める方々にも良いタイミングかもしれません。

では「妊娠しやすい」とは、どんな状態、体調なのかということですが、中医学では、「腎(じん)」、「気(き)」、「血(けつ)」を整えることが妊娠しやすいからだを作るとされています。

先ず、「」を元気にするためには、腎の働きを低下させる要因を改善することであり、その原因は、加齢、冷え、睡眠不足、運動不足、偏食、飲酒ですから、滋養強壮効果のある漢方薬で腎の機能を強化することが考えられます。

次に「」を元気にするためには、気の働きを低下させる要因の改善です。気の巡りが悪くなる要因は、ストレス、不安・心配事ですから、先ず気を落ち着かさせ、流れを改善させるために、逍遥丸などのお薬が用いられます。

最後に「」の巡りですが、これに悪影響を与えるのが、偏食や冷え、極端なダイエットが挙げられます。これらを改善するために婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や参茸補血丸(さんじょうほけつがん)などが適用されます。

 

中医学/漢方では、実は、婦人病や不妊症の対応は得意分野で、西洋医学の理論も含めた「周期療法」という不妊症の治療法が確立されています。

この周期療法は、ご婦人の体温の変化をみながら、お薬の服用も変更し、健康な体を維持した上で妊娠しやすい体調に持って行く方法です。

 

周期調整法では、これらの基本的な考え方を月経期、卵胞期~排卵期、黄体期にそれぞれ変化を付け適用していきます。

例えば、月経期には、気血の巡りを良くするもの卵胞期~排卵期には、血を養い、腎を補うもの、血の巡りを良くするもの黄体期には、血を養うもの、腎の陽気を補うものというように、基礎体温のステージによって、適用する漢方薬を変えながら体調を整えるという考え方です。

もちろん人によって体質が異なるため、画一的に皆さんに同じ方法を取るわけではなく、その方の個々の体調・体質(証)に応じて、適切な対応方法をご提案出来るのが、漢方/中医学の良い処でもあります。

もしこれから妊活をしようと考えておられるカップルの方々、病院では上手く行かなかったと思われる方々、病院にも行っているけども漢方妊活にも興味があるという方は、是非男性もご一緒に、中田全快薬局までご相談ください。男性も含め、妊娠し易いような体調管理や食生活、生活習慣について、適切なアドバイスと、必要に応じて、お薬のご提案を行います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。