この冬シーズンは、全国的に、年末からお正月に掛けて、飲食が原因と思しき感染者数の増加が見られ、政府は、緊急事態宣言を発出しました。
まだまだコロナ禍の収束が見えてきませんが、年が明けると同時に、憂うつな季節が近づいてきます。
そう「花粉症」のシーズンです。
しかし今年の花粉症への対応は、いつもの花粉の飛散量が多い、少ないの話ではなく、花粉症の症状を出さないために何が出来るのか、ということになりそうです。
花粉症は、ご存知のように、花粉に対するアレルギー反応ですが、人によっては、目、鼻、またその症状もまちまちです。ただこのコロナ禍で「花粉症」の症状はどれも避けたい処です。
あまりに辛いので、毎年ステロイド注射をされる方が少なからずいらっしゃいます。
アレルギー系の学会でも推奨されていないことは、みなさんご存知ですが、副作用が出ても筋肉注射をされる方がいらっしゃいますが、実はこの注射が推奨されない理由は「感染症」リスクを高めることが挙げられています。
つまりステロイド注射でコロナ感染を呼び込むリスクです。
今年は、このストロイド注射は、あまりに危険です。
私たちが花粉症でお薦めしている漢方では、対策として、対処療法と根本治療の両面から、「脾(胃腸)、肺、腎」を健康にし、「湿」を体に溜め込まない事とお話ししています。
例えば、根本治療としては、免疫力を高める目的として共通なのが、
玉竹(ぎょくちく)、黄耆(おうぎ)、麦門冬(ばくもんどう)を使います。
お薬では、衛益顆粒(えいえきかりゅう)が、一般に玉屏風散(ぎょうくへいふうさん)と呼ばれ、衛気(えき)を高め免疫力を強化します。
また体質によって、胃腸が弱い方、エネルギー不足の方、体力が無く疲れやすい方、冷え性の方なども、根本治療の方法が多少異なります。
また同時に対処療法も重要です。
例えば、
表寒タイプ:くしゃみや鼻水が酷く、冷えがある
表熱タイプ:粘り気があったり、色のついた鼻水、目のかゆみ、充血、喉の痛みがある
寒熱狭雑タイプ:鼻水はさらさらだが鼻づまりがひどく、目や喉に痒み、痛みがある
と症状はまちまち。
このように漢方では、お客様の体質や症状に応じて、根本治療と対症療法を合わせて、おひとりおひとり違うカスタマイズを行います。ご来店やリモートなどのご相談に応じて、アドバイスさせて頂きます。
今年の花粉症は、今から直ぐに根本治療から、そして花粉が飛び出す前から対処療法を始めませんか?