秋の漢方と養生

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まだ少し夏の名残を感じつつも、確実に秋が近づこうとしています。

秋になると、風は涼しく、葉が枯れ落ちはじめますが、人のからだも季節の変わり目に体調を崩しがちになります。

秋にあらわれやすい症状として、

1. 乾燥による肺の弱りから来る空咳や喉の渇き
2. 同じく乾燥による皮膚や粘膜のトラブル
3. 髪の毛が細く抜けやすくなる
4. 便秘やコロコロした便が出る

などがあります。

肺の弱りにお勧めの養生食材として、

長いも、自然薯、大和芋、レンコン、大根、しめじなどの野菜・きのこ類、梨、みかん、びわなどの果物、ユリ根、銀杏、くるみなど(白いもの)

が良いとされています。

生薬としては、麦門冬(ばくもんとう)、貝母(ばいも)、沙参(しゃじん)などが使われます。

また皮膚や粘膜のトラブルに効果が期待できる食材として、

かぼちゃ、桃、ぶどう、マスカット、豆乳、白きくらげ、ユリ根、サージなど

がお勧めです。

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ただ、くれぐれも食べ過ぎ、偏ったものの摂り過ぎは厳禁です!

また生薬としては、当帰(とうき)、阿膠(あきょう)、地黄(じおう)などが使われます。

漢方では、「酸甘化陰(さんかんかいん)」と言って、酸味と甘みを併せて摂れば、”陰”が増えて、粘膜や皮膚に水分・潤いを与えると言われています。

秋の乾燥に打ち勝つために、甘酸っぱい果物を取ってみては如何でしょうか。

元気いっぱい、おもいっきり活動的に、秋を楽しみましょう!

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