お薬・製品

更年期を穏やかに過ごすポイント

40 歳を過ぎたあたりから女性は、更年期を迎えますが、からだの変化として体内のエストロゲンの分泌量が急減に減少することでホルモンバランスが崩れ、それによる更年期障害に悩まされる方が増えてきます。

最近では、30 歳代前半でも同様の症状が出ることがあるようですが、女性にとっては、つらい症状ではないでしょうか。

前回のブログでは、不調の体質をチェックして頂きましたが、更年期にも以下のようなタイプがあります。

-1. 腎の不調(陽気不足)—————————————-

□ 腰痛がある
□ 疲労・倦怠感がある
□ 腰や手足が冷える
□ 頻尿だ
□ 水太り
□ 舌の色が淡く苔が白い

ここにチェックが付いた人は、「陽気不足」のタイプです。

-2. 腎の不調(潤い不足)—————————————-

□ めまい・耳鳴りがする
□ 急にほてる
□ 寝汗をよくかく
□ 顔面の紅潮
□ 皮膚が乾燥してかゆい
□ 舌の色が赤く、苔が少ない

ここにチェックが付いた人は、「潤い不足」タイプです。

-3. 心の不調—————————————————-

□ 息切れがする
□ 動悸がする
□ 不安感がある
□ 集中できない
□ 不眠が続く
□ 舌の色が淡い

ここにチェックが付いた人は、「心の不調」タイプです。

-4. 肝の不調—————————————————

□ 憂うつ感が続く
□ 怒りっぽくなった
□ 胸や脇腹が張る
□ 片頭痛、関節痛がある
□ 耳鳴りがする
□ 冷えのぼせがある

ここにチェックが付いた人は、「肝の不調」タイプです。

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先ず、腎の不調(1.と 2.)には、腎の養生が大事です。老化と関係の深い腎を養生することで、老化のスピードを緩やかにします。

陽気不足の人は、冷えタイプで、潤い不足の人は、体内の水分が足らないタイプですが、両タイプとも、腎の精が不足していることが原因です。
両方のタイプを併せ持つ、冷えのぼせの症状が出る人もいます。

これらの腎の不調タイプの人は、食養生として、

・山芋、おくら

また足の裏の「湧泉(ゆうせん)」のツボも腎の養生として効果があります。

心の不調の方は、寝る前の過ごし方にポイントがあります。

寝る前には、ゆっくり湯船につかり、からだを温め、寝つきを良くし、睡眠の質も高めます。またストレッチや散歩など軽い運動がストレス軽減に役立ちます。

また血を補う食べ物は、心を安定させます。具体的には、黒豆やクコの実、人参、ほうれん草などが効果的です。

症状が辛い場合には、我慢せず、周囲に話をし、ストレスや不安感を軽減させるよう行動して下さい。ゆったりした気持ちで過ごすことが大切です。

肝の不調タイプの人は、腎の機能低下で肝の機能が低下し、結果的に血が不足することで様々な不調が生じます。

ストレスが溜まると、肝の機能が低下するので、常にリラックスが大事です。

例えば、仕事や家事をしない自分だけの時間を作ります。アロマや香りの良いお茶(菊花茶やジャスミン茶など)を飲みながら、ゆったりした時間を過ごしましょう。

漢方薬でも、腎を補うことで生命力を漲らせ、老化のスピードを遅らせる事を目的とした補腎(ほじん)のお薬もあります。

中田全快薬局では、参馬補腎丸や婦宝当帰膠、杞菊地黄丸など、その更年期のタイプに応じたお薬のアドバイスを行います。

更年期でお悩みの方は、是非ご来店の上、ご相談下さい。

秋に注意すべきは”乾燥”です!

今年の夏は、長雨続きで日照不足気味でしたが、暑い日も多く、寒暖の差が激しい季節だったように思えます。

しかし、9 月に入ると、急に秋めいてきたのに、夏の疲れがどっと出たりすることもあります。

秋は、夏の高湿度の状態から気温の低下とともに、湿度が急激に下がり、喉の渇きや、空咳、喀痰(かくたん、痰が切れにくい)などの症状が出やすくなりますが、これは肺が弱くなってしまうことが原因かもしれません。

このような症状が出たら、おすすめな食材は、

長いも、自然薯、大和芋などの芋類
蓮根、キュウリ、大根などの根野菜類
しめじ、エリンギ、舞茸などのきのこ類
梨、みかん、びわなどの果物類
サンマ、イワシ、エビなどの魚介類
ゆり根、銀杏、くるみ

また使われる生薬としては、麦門冬(ばくもんとう)、貝母(ばいも)、沙参(しゃじん)などがあります。

乾燥と言えば、女性の方は特に、乾燥肌が要注意です。

乾燥肌になりがちな方のおすすめ食材としては、

トマト、ニンジン、かぼちゃ、ピーマンなどの緑黄色野菜
桃、ぶどう、キウイ、メロンなどの果物類
サンマ、太刀魚、イシモチなどの魚介類
・牛乳、豆乳、白きくらげ、ゆり根、胡麻、サージなど

生薬では、当帰(とうき)、阿膠(あきょう)、地黄(じおう)が使われます。

乾燥は、血の不足(血虚、けっきょ)が重なると、髪の毛のトラブルを引き起こすこともあります。

抜け毛などの髪のトラブルを防ぐ食材としては、

・黒豆、ほうれん草、黒米、長いも、トマト、わかめ、牡蠣、ヒジキ、海藻、サバ、サンマ、キウイ、サージなど

また生薬では、女貞子(じょていし)、旱蓮草(かんれんそう)、地黄(じおう)が使われます。

このような秋の季節の「乾燥」から来る症状には、今の内から十分に気を付けましょう。

乾燥に対抗するために、酸味と甘味をあわせて摂れば、陰が増えるという意味の「酸甘化陰(さんかんかいん)」という言葉が中医学にあります。

粘膜や皮膚に水分、潤いを与えるためにも、季節の旬の甘酸っぱい果物を積極的に摂って頂くことをおすすめします!

夏のお疲れはありませんか?

お盆が終わり、いよいよ秋に向けて運動やスポーツの季節が近づいてきました!

今年の盛岡地方は、暑い日と涼しい日が入れ替わり、夏の疲れが出てきやすい気候です。

暑い夏の日には、寝つきが悪かったり不眠症状が出やすく、発汗で体液が不足しますし、涼しい日には、冷えや喉の痛みがあったりします。

冷たいものを摂り過ぎると胃腸機能も低下しがちで、食中毒や胃腸型の風邪をひくこともあります。

このような激しい気候の変化は、免疫力の低下を招き、思わぬ病気につながることもあります。

そんな折、秋に向かって元気を取り戻すためにお薦めなのが、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)です!

麦味参顆粒は、一般に、虚弱体質や疲れやすい方、病中病後に効果がありますが、夏で弱った胃腸機能を元気にしたり、スポーツや体力の消耗と多量の汗の後など、カラダの渇きにも効果があります。

麦味参顆粒に含まれる生薬は、「五味子(ごみし)」、「人参(にんじん)」、「麦門冬(ばくもんとう)」が主に配合されています。

それぞれ人参は、元気を補い、麦門冬は、カラダに張りと潤いを与え、五味子は、体の消耗を抑えるとともに、他の二つの生薬の働きを高める作用もしています。

虚弱体質ではない方でも、夏の疲れを感じる方、スポーツの疲れを取りたい方にも、お薦めの漢方薬です。

一般に食前、食間に服用して頂くものですが、胃腸の弱い方なら、食後に、白湯やスポーツドリンクで割ってお飲みになるのも効果的です。

ゴルフやランニング、テニスに野球にサッカー、夏の疲れをひきずらず、秋には、高いパフォーマンスを維持したい方にも是非お試し下さい。

お疲れではないですか!?

日々の生活の中で、感じる「疲れ」。若い頃は、感じたこともなかったのに、と思われる中高年の方も少なくないと思います。

疲れがとり難くなっている、腰がだるい、胃腸が弱くなり下痢しやすい、気力がわかない、食欲がないなど、体質や年齢の変化、環境によってその症状はさまざまですが、中医学では、「疲れ」に大きな影響を与えるのは、いわゆる五臓(肝、心、脾、肺、腎)の一つである「」だと考えられています。

ヒトは腎とともに成長し、腎とともに衰えると言われていますが、男性の場合には、8 年毎の周期で体質が変化し、腎に関しても、以下のような変化があります。

8 歳:毛髪が完全に成長し、歯が生え変わる(腎気が充実し始める)
16 歳:精液が出来、子供を作れるようになる(腎気が旺盛になる)
24 歳:肉体が成熟し、親知らずが生える
32 歳:筋肉と骨が完成し、もっとも充実した身体になる
40 歳:髪や歯が抜け始める(腎気が衰え始める)
48 歳:肌の張り艶がなくなり、白髪が目立ち始める
56 歳:精液も少なくなり老衰が始まる
64 歳:歯も髪も抜け落ちる

このように、40 歳を過ぎると、腎の機能が弱くなり、疲れやすいと感じることが多くなりますが、最近では、30歳台から、このような腎の老化現象(若腎虚;わかじんきょ)が始まる人も増えてきています。

原因は、ストレスや人間関係の悩み、過剰な肉体疲労などにあると考えられます。

一方、これからの長い人生、生命を維持するエネルギー源である「」が蓄えられているのが腎であり、このに関しては、親から受け継いだ先天の精と、食事や環境で得られる後天の精がありますが、後天の精に関しては、食事やお薬で補うことも可能です。

後天の精を養う食材としては、山芋ぎんなんがあります。

一般に体内の水分調整をつかさどるのは腎の働きですが、30 歳台から腎の老化現象(若腎虚)が見られる方は、山芋やぎんなんが効果的で水分調整作用強壮作用があります。

さらに漢方薬では、麦味参顆粒参馬補腎丸がお勧めです。

もしなかなか疲れが取れない、虚弱体質の方、病中の養生や病後の回復に不安をお持ちの方は、是非、中田全快薬局にご相談下さい。

おひとりおひとりの症状や体質、環境などに合わせて「疲れ」への対応方法をご提案致します。

春は、自律神経が乱れがち!です。

そろそろ 桜 のつぼみが出て、もう少しで「」を迎える頃になりました。

でもまだまだ寒暖の差が激しく、気圧の差も大きくなるのが、この季節の特徴。特に若い人たちも遠くに出て新しい生活を迎えたりすることで、ストレスが相まって 何となくの不調 になるのも、この時
期ならではでないでしょうか。

少し薄手の服装で、冷えを感じたりしていませんか?冷えは、ホルモン系の働きを鈍くし、自律神経の切り替えがうまくいかない状態で、更に血流も悪くなっているかもしれません。

目覚めが悪い、体のだるさを感じる、イライラしたり、気分が落ち込む、眠さが取れない、めまいがする、耳鳴りがするなので不調を感じたら、漢方薬が効果を発揮します!

特に憂うつ感を感じているとしたら、中医学では、

肝鬱気滞(かんうつきたい)、気滞血瘀(きたいけつお)、
気血不足(きけつふそく)、心脾両虚(しんぴりょうきょ)

と言い、血や気が滞っていたり、足りなかったりすることを原因と考えています。

こんな症状の時には、心脾顆粒 や シベリア人参逍遥丸冠元顆粒 がお勧めです。

もちろん個々の体質や症状の違いにより、これらのお薬以外も含め、食養生や薬膳など、オーダーメイドのご提案を致します。

春の不調を感じられたら、是非、中田全快薬局までご相談下さい。

あきらめないで!花粉症対策

2 月は、暦の上では、もうのはずですが、まだまだ寒い日は続きそうですね。

でも、あのやっかいな「花粉症」だけは、もう目の前までやってきていて、花粉症の皆さんの憂鬱な季節がはじまろうとしています。

多くの花粉症の人たちは、その年に予想される花粉量に一喜一憂するのですが、漢方では、体質や症状のタイプに応じて、体が花粉の影響を受け難い状態にすることができます

先ず花粉症に負けない強いからだを作るためには、体質改善をしなければなりません。漢方では、からだを守る「衛気(えいき)」、いわゆる免疫力に相応するものが不足することによって花粉症が発症するという考えがあります。この衛気を強くすることで花粉症に強いからだに改善することが出来るのです。

衛気を強くするするための基本は、先ず元気な胃腸でしっかり栄養を摂り、体内の気を十分に養うこと、次に衛気を全身に張り巡らせるために、の働きを健やかに保つことが重要となります。

食養生としては、衛気を養うために、

米、白きくらげ、クコの実、鮭、大豆製品、きのこ類、ナツメ、豚ヒレ肉、いんげん豆、かぼちゃ、りんご、山芋、白ごま、グリーンピース

が良いとされています。

また肺を守るために、

ユリ根、杏仁豆腐、大根、鶏手羽、はちみつ

がお薦めです。

漢方薬では、衛益顆粒、補中丸、健脾散エキス顆粒、健胃顆粒、麦味参顆粒、ユリ根含有食品などが効果的です。

さらに人によって花粉症の症状は、鼻づまりや寒気、風邪に似た症状の「」、暖かくなる春先に目の充血やかゆみなど不調を引きずる「」、大量の鼻水や目の腫れ、むくみなどの「湿」の三つの症状が代表的です。

これらの症状によって、お薬の種類や処方も異なるため、花粉症の本格シーズンが始まる前に、是非中田全快薬局までご相談下さい。

体質改善、タイプ別症状による改善方法をご提案します!

お正月、風邪やインフルエンザ罹ってませんか?

新年あけましておめでとうございます。

今年も中田全快薬局を何卒よろしくお願い致します。

さて皆さんのお正月、如何だったでしょうか。

今年は、比較的穏やかなお正月を迎えられたのではないでしょうか。

でも、なぜか周りは、風邪やインフルエンザに罹る人が沢山!?

昔から、普段元気いっぱいの人が、お正月になると風邪を引くことって、よく耳にしますよね!

気が緩んだんじゃない、とか、実家に帰って日ごろのストレスがどっと出たんじゃない、などと言われて、納得していませんでしたか?

でも実は最近の研究では、生活習慣を変えることが免疫力を下げるということが分かってきました。

つまり規則正しく生活していたのに、お正月美味しい御節やお酒で、何となく怠惰な生活になり、睡眠時間や生活習慣が急激に変化し、体の免疫力が下がっていることに気が付かず、また多くの人との交流で、細菌やウイルスをもらってしまうことで、風邪やインフルエンザを発症することにつながっているようです。

もし風邪を引いてしまったら…

ポイントは、同じ風邪薬ではダメだということ!かえって悪くすることもあります!

【熱っぽく、のどが痛む、口が渇く】風邪には、

天津感冒片(てんしんかんぼうへん)や涼解楽(りょうかいらく)

【ぞくぞく悪寒がして、頭痛や肩こり筋肉痛が出る】風邪には、

錠剤葛根湯(かっこんとう)や頂調顆粒(ちょうちょうかりゅう)

【ムカムカして体がだるく、下痢気味の】風邪には、

勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)

がそれぞれ適しています。

また咳がひどくなったら、麻杏止咳顆粒S(まきょうしがいかりゅうえす)など、それぞれの風邪の症状にあったお薬を選らぶことがポイントです。

もしいつもの風邪薬が効かない、早く治したいなどのご希望があれば、是非中田全快薬局にご相談ください。

あなたの風邪の症状にあったお薬をご用意しています!

イライラ感や不眠に効果あり!漢方・抑肝散(よくかんさん)の効果と副作用

21 世紀の家庭の医学「いしゃまち」に下記の記事を投稿しました。

イライラ感や不眠に効果あり!漢方・抑肝散(よくかんさん)の効果と副作用

漢方薬というとみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。一般的な医薬品とは違い、すぐには効果がでないが飲み続けることで体質改善が期待される、または反対に漢方って成分もよくわからないし本当に効くのかな?というイメージもあるかと思います。風邪症状に効果があるといわれる葛根湯(かっこんとう)や小柴胡湯(しょうさいことう)は、みなさんも耳にされたことがあるでしょう。

今回は、現代人には付き物のストレスからくる身体の不調や、認知症の諸症状にも効果が期待されている抑肝散(よくかんさん)の効果や副作用についてお伝えします。

抑肝散って何が入っているの?

抑肝散は、次の7種類の生薬からできています。

  • トウキ(当帰:血行をよくする)
  • チョウトウコウ(釣藤鈎:脳循環をよくする)
  • センキュウ(川きゅう:血行をよくする)
  • ビャクジュツ(白朮:余分な水分を取り去る)
  • ブクリョウ(茯苓:尿の出をよくして水分の循環を促す)
  • サイコ(柴胡:炎症を抑え筋緊張をゆるめる)
  • カンゾウ(甘草:緩和作用)

メーカーにより同じ「抑肝散」でも、原料となる植物の種類が異なる場合もあります。効果に大きな違いがあるわけではありませんが、抑肝散は体質があえば早い効果が期待される漢方薬のひとつだともいわれています。

漢方はなぜ効果があるのか分かっていないのではないかという疑問をお持ちの方もいらっしゃいますが、漢方で使用される植物に含まれる有効成分の多くには科学的な裏付けがあります。抑肝散でいうと、主にセロトニン(精神を落ち着かせる成分)が効果の中心とされ、この成分は釣藤鈎(ちゅうとうこう)に含まれる成分です。

また、グルタミン酸を抑制することで攻撃性を抑制するともいわれています。「肝」は漢方では肝臓だけでなく、心や精神をも表します。「肝を抑える=抑肝」とは、期待される効果の通りの名称だともいえますね。

抑肝散の味は甘いといわれているものの、飲みにくい場合は、漢方服用をスムーズにしてくれるゼリー状の補助食品を服用の際に試してみるのもおすすめです。

抑肝散の効果って?どんな人に効果があるの?

<子供の症状に>

本来、抑肝散は甘みがあり、小児夜泣き、小児疳症(しょうにかんしょう:昔でいう「かんの虫」。小児の神経症のことでかんしゃくを起こしたり、なかなか眠らず興奮しすぎたり行動が荒っぽいといった症状)にも使用されてきました。子どもの症状に使用されてきたことから、大人にも安全で副作用のリスクが小さい漢方として使用されてきました。

虚弱な体質で神経が高ぶりやすい方に向いているといわれており、現代人であればだれしも経験したことがある不眠症やいらいら、不安、緊張等の神経症状に適応されています。

<認知症の周辺症状に>

最近では高齢化社会に伴い増加傾向にある認知症の周辺症状にも有効だといわれています。認知症は、記憶力・思考能力の低下に伴う無気力・無関心、妄想や幻覚・不安などの周辺症状を伴います。これらの症状に対して、一般的に精神に作用する薬を処方してしまうと、高齢者の方には効果が強くでることで転倒などのリスクが生じます。

一方、抑肝散は日常の動きを低下させることなく、周辺症状を改善するという治療効果が報告されています。このことは、介護するご家族や医療従事者の負担を軽減することにもつながります。

副作用はあるの?

漢方というと一般的な医薬品に比べて副作用が少ないイメージがあるかと思います。しかし、医薬品である以上、副作用が生じる可能性は十分あります。

抑肝散に報告されている副作用のうち重大なものは間質性肺炎といって発熱や咳、呼吸困難を伴う肺炎です。また、偽アルドステロン症といって体内のミネラルバランスが崩れ血圧異常やむくみ、筋肉のけいれんなどの症状が出ることもあります。いずれも頻度は不明ですが異常がでた場合はすぐに服用を中止し、病院を受診してください。

また、抑肝散だけでなく別の種類の漢方、または病院でもらっているお薬と併用される方もおられると思います。漢方薬の併用では漢方に多く含まれる甘草(かんぞう)などの成分が重なったり、血圧の薬で利尿成分が配合されていたりする場合は作用が強くでることがあります。飲み合わせについても医師・薬剤師にしっかり確認しましょう。

また、胃腸の弱い方、高齢の方は、食欲不振や吐き気、下痢などの胃腸症状が出やすいので様子をみながら慎重に使用しましょう。

その他にも可能性は非常に低いといわれていますが、心不全横紋筋融解症(筋肉痛やしびれなどの症状)や肝障害も報告されています。漢方薬は一般市販薬としてドラッグストアでも容易に手に入れることができます。漢方は植物由来だから大丈夫だろうと安易に自己判断で使用せず、必ず薬剤師や医師に相談しましょう。

漢方ってどうやって取り入れたらいいの?

漢方専門の薬局では患者さんの話を聞き取り、その方にあったお薬を乾燥した植物葉っぱなどから調合していくことがあります。効果は期待できますが、薬を自宅で煎じることになり少し敷居が高いかもしれません。一方、ドラッグストアや病院で処方されて手に入る漢方薬はエキス顆粒の形態です。

飲み方は、吸収をよくするため食前や食間(食事と食事の間)にお湯や水と一緒に服用するのが一般的です。病院で薬をもらうほどではないけど最近ストレスでイライラするなぁ、というときは抑肝散を試してみるのもいいかもしれません。

そのまま飲むことに抵抗があれば、薬膳料理のように料理に使ってみるのもいいでしょう。本来は成分の吸収をよくするために服用は食間(食事と食事のあいだの時間帯)となっており、空腹時で服用することが望ましいとされていますが、胃腸が荒れやすい方などは食後でも構いません。

まとめ

一般の薬に比べてドラッグストアなどでも自分の判断で入手しやすい漢方薬ですが、様々な注意点があることをご理解いただけましたでしょうか。市販で手に入る抑肝散は多くが第二類医薬品といって薬剤師でなくても登録販売者の資格を持った販売員から説明を受けて購入することができます。正しい知識を持って安全に使用するために、医師や薬剤師など専門家に相談しながら有効に活用してみてはいかがでしょうか。

つらい PMS をスープで軽くする!

月経がはじまる一週間前ごろから、イライラしたり、甘いものが無性に食べたくなったり、にきびや乳房の張りなどの深い症状が表れるのに、月経がはじまった途端、そうした症状がスッと消える、これが PMS(月経前症候群)です。

ストレスが多く、睡眠不足になりがちな現代女性の多くは PMS に悩んでいます。つらい症状は、自律神経の働きを司る臓器である”肝”の”血”が不足していることが原因です。

中医学では、人体は「肝、心、脾、肺、腎」の五臓が司り、これらが互いにバランスをとることによって健康を保つと考えられています。なかでも”肝”は、情緒を安定させる働きを持つため、ストレスによって影響を受けやすく、さらに”肝”は全身に栄養を送る血の貯庫、といわれるくらい、女性にとっては大切な臓器なのです!

PMS は毎月避けられないもの、とあきらめないでください!PMS を放置すると、月経痛も悪化するし、更年期には更年期障害も強く出やすくなります。不妊や産後うつにもつながるため、早めに対策して治したいところです。

一括りに PMS と言っても、実は症状によって、「肝気うっ結」、「肝脾不和」、「肝腎陰虚」の三つに分類されます。

中医学では、月経中には自分の体質に合わせた温かいスープを飲むことが薦められていて、体質ごとに不足している栄養素を補って肝血を養えば、PMS 症状だけでなく月経痛も和らぎます。

 

【イライラして怒りっぽくなる肝気うっ結タイプ】

「肝血」の不足から気も血も滞り、その結果、イライラ、乳房の張り、めまいなどの症状が表面に出てくるタイプ。

ストレスや睡眠不足、疲労によって肝血は消耗するため、日ごろからストレスをため込まず休養をしっかりとることを心がけてください。

お薦めスープは、鶏とキノコ、セロリ、ナツメのスープ

「血」が不足して元気を失ったときのお薦めは、体を温めて血を補う「鶏肉」をメーンにしたスープ。手羽先など骨付きのものにすると潤い効果も高まります。ナツメにも血を補う効果が高く、キノコ、ネギやセロリなどで気血の巡りをよくしてくださいね。

 

【胃や腸に不快症状が出る肝脾不和タイプ】

肝の血が不足したときに、消化器を司る脾に症状が表れやすいタイプ。

胃のむかつきや食欲低下、腹痛や下痢が起こります。甘いものが無性に食べたくなるのもこのタイプの特徴で、冷たいものは避け、暴飲暴食を慎んでください。

お薦めスープは、豚肉と長いものスープ

消化器が調子を崩しがちなこのタイプにお薦めは、「脾」をいたわる効果が高い、豚肉です。体にエネルギーを補い、疲れやすさも改善する長いもと組み合わせると効果が高まります。

 

【肌荒れ、だるさが強くなる肝腎陰虚タイプ】

ほてりや、肌のかさつき、にきびなどが表れやすいのがこのタイプ。

月経前になると、足腰がだるくなったり、動くのがおっくうになりがちです。ホルモンを司る「腎」も消耗した状態なので、腎の元気を回復するためにも、睡眠不足を避けてください。

お薦めスープは、魚介、クコの実、黒豆のスープ

「肝」にとって重要な「血」を養う食材であるのが、クコの実。またホルモンバランスと関係が深い「腎」の力をつけるには、エビやアサリなどの魚介類、黒豆、ヒジキ、黒ゴマなどの黒い食材を意識してとってください。

食養生以外にも、基本の養生法としては、

・ストレスを発散する
・夜更かしをしない
・温かいものをとる

ことが大事です。

また漢方薬では、

PMS 対策の基本は、「肝血」を補うこと ⇒ イスクラ婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)B
肝腎陰虚タイプには、イスクラ瀉火補腎丸
肝気うっ結タイプには、イスクラ逍遥丸
肝脾不和タイプには、イスクラ補中丸T

がそれぞれお薦めです。

PMS にお悩みの方は、是非、中田全快薬局にご相談、お問い合わせください。

女性のイライラ解消のために

実は、イライラするのは、ホルモン分泌異常など、体のバランスが崩れていることによって起こります。

イライラに関係が深い「肝(かん)」。中医学では、肝臓とは違い、広い意味で気の巡りを調整している臓器です。

つまりイライラする方は、肝の調子が良くないためです。

イライラは、「気」が滞ることでも起こります。その「気」が滞る原因は、生活上のストレスや女性の場合は生理周期と密接な関係があります。

女性の周りには、イライラがいっぱい!でも大丈夫、先ずはセルフケアからはじめてみましょう!

1. 悪化する前に、早めにケア!

早めのケアは、それだけ早く楽になります。でも放置すれば、イライラがつのり、ほてりや頭痛、耳鳴り、めまい、不眠など様々な症状に悩み続けることになります。

2. 生活習慣の見直し!

普段の生活で気軽にできることとして、香りのよい食べ物を摂る、ゆっくりお風呂につかる、好きな音楽を聴くなどしてストレスのない生活を心がけましょう!

このことで、「気」の巡りが良くなり、「肝」に掛かった負担を軽減する効果があります。

3. 体に優しい漢方でケア!

イライラが増えてくるのは、体の中からのヘルプサイン。体の内側からバランスを整える漢方を試してみては如何でしょう。

イライラで体と心のバランスを崩していても、一人で悩まないで、当店まで是非ご相談下さい。

お客様に体質や体調に合ったケアの方法やお薬をご紹介することが出来ます。