厚生労働省や経済産業省など国の機関では、日本人の健康に関して、それぞれの省庁で、医療費や保険料を下げること、労務環境としての健康企業活動(ホワイト企業)などの目的で、特に生活習慣病 ⇒ 糖尿病 ⇒ 腎臓病への移行を防止するために、先ずは生活習慣病への対策を推し進め、医学研究においても、未病や健康データベースの活用などに重点を置いて予算を振り向けたりしています。
実際、生活習慣病と言われる範囲は、高血圧症、高脂血症、糖尿病、たばこによる循環器病、お酒によるアルコール性肝疾患などが挙げられています。
では、その対策は、(厚生労働省のスローガンとして)
1 に「運動」
2 に「食事」
しっかり「禁煙」最後にクスリ
となっていて、予防が最も大事だと言っています。特に運動に関しては、糖尿病、心臓病、脳卒中、がん、足腰の痛み、うつ、認知症などのリスクを下げる効果があるので、是非適度な運動を日々心がけ、健康を手に入れましょう!
一般にダイエットを行おうとする人は、生活習慣病予防のため以外にも、スリムに見せたい、スポーツを頑張りたい、かっこいい服が着たいなど、人それぞれ目的は違いますが、健康寿命を延ばすためのダイエットは、やはり適度な運動と適正な食事に尽きます。
運動の目安としては、
65 歳以上:強度を問わず、身体活動を毎日 40 分
18 歳~64歳:歩行以上の強度の身体活動を毎日 60 分、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週 60 分
18 歳未満:毎日最低 60 分以上
が必要です。ここで身体活動とは、歩くこと、階段を上ること、椅子に座ったまま腹筋運動、椅子に座ったり立ったりのスクワット運動などを指しています。
次に食生活ですが、最近流行りの炭水化物ダイエットや糖質制限ダイエットは、一定の効果が認められているものの、全ての人に推奨されているわけではないようです。
一般に、基礎代謝のカロリー以上に食べなければ、太ることは無いのですが、問題は、その中身。
※基礎代謝の計算
ハリス・ベネディクト方程式(改良版)を使った基礎代謝量
男性: 13.397×体重kg+4.799×身長cm−5.677×年齢+88.362
女性: 9.247×体重kg+3.098×身長cm−4.33×年齢+447.593
通常、三大栄養素である、炭水化物、脂質、タンパク質の割合は、多少の運動をする人なら、2 対 1 対 1 が良いと言われています。もちろんその他の栄養素(ビタミン、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、食物繊維)も適量を摂取します。
ただ食事の課題は、運動と違い、日々の献立や外食、中食など、中々栄養成分やカロリーが見えずに、ついつい甘いものなど好きなものを摂りがちですが、今食べたものは、何カロリーで、栄養成分が何か、一日の摂取カロリーや栄養バランスを知ることが出来る無料のスマホ・PC のアプリが出ています。コンビニやスーパーの冷凍食品や中食食料品などのパッケージに付いているバーコードを読みとる事で簡単にカロリーや栄養素を記録してくれます。
下記の URL、是非試してみては如何でしょうか。
https://www.myfitnesspal.com/ja/
また私達中田全快薬局では、お客様の体質、体調に合わせたダイエットのお手伝いも行っています。
痩せるために健康を害することは本末転倒です。人それぞれの体質や体調に合わせ、運動や食事のアドバイスを行いますが、不調な状態では、ダイエットも効果的に進むことはありません。
体質改善をベースに、必要に応じてお薬もご用意していますので、今年の夏に向けて、ダイエットを考えておられる方は、是非ご相談ください。